店舗をオープンするまでの10ステップ

コンセプトとは、「概念」や「観念」のことです。日本語に言い換えると、基本方針や基本的な方向性になります。

つまり

・誰に⇒ターゲット顧客

・何を⇒商品

・どうやって⇒サービス内容

・なぜ⇒創業目的、夢

このコンセプトを決めることによって、どのような立地や物件選んだらよいかがイメージできるようになります。

コンセプトが出来たら、事業計画書を作成しましょう。事業計画書とは、主に融資を受ける際に必要な書類となりますが、きっちりと事業計画書を作り込むことで、事業の成功率も上がり、融資も受けやすくなります。

※日本政策金融公庫や信用保証協会のホームページにはそれぞれ指定のフォーマットで創業計画書が用意されています。

 

【事業計画書を作るポイント】

・When（いつ）、Where（どこで）、Who（誰が）、Whom（誰に）、Why（なぜ）、What（何を）、How（どのように）、How much（いくら）の６W2Hに当てはめて考える

・簡潔・明瞭・平易を意識して書きましょう

物件探しは、コンセプトをもとに、その内容にあった立地選びから始めます。店舗開業する上で一番時間がかかる作業となります。オープン時期にかかわってくるので、できるだけ多くの情報を集めるようにしましょう。

【物件探しのポイント】

・商圏調査をしましょう。（商圏の人口、地域特性、顧客情報、競合情報など）

・事業計画をもとに、1日に必要な集客人数が取り込めそうかで判断をする

・資金面に余裕があるなら、スケルトン物件

・資金をあまりかけたくない場合、居ぬき物件

開業するにあたり必要になる資金を事業計画の段階で明確にしておきます。

 

【開業資金の内訳】

・物件取得費⇒賃料、造作代金

・内装工事・設備費⇒内装工事費、厨房設備など

・開業諸経費⇒店舗備品、初期仕入れ、採用費、法人設立費、調査費、ホームページ作成費など…

・運転資金⇒月間コストの３～６カ月分

 

【資金調達方法】

資金調達は主に2つの方法があります。

①　貯金や親族などに資金を借りる自分で資金を集める方法

➁　融資・補助金・助成金を受け開業資金を調達する方法

※融資を受ける場合は、自己資金と借入れ希望額との比率や事業計画書の内容が重要になります。

 

 

①　開業形態を決定し手続きを行います。

・個人事業主

・会社設立（法人）

それぞれ、メリット、デメリットがあるので内容を理解した上で、どちらの形態が良いか決めるようにしましょう。

 

➁　開業形態に合った税務手続きをします。

提供する商品の仕入れ先を選定します。場合によっては相見積もりを取ります。

施工業者を選定し、店舗の内外装の工事を行います。

・内装工事

・外装工事

・厨房機器

・什器・家具の搬入

・看板設置など

従業員を採用する場合は、募集、面接を行います。労働条件通知書や、会社形態や規模によって社会保険制度へ手続きが必要になります。

オープン前から集客活動をすると効果的です。

・チラシ

・ホームページの作成

・看板

・グルメサイトへの登録

　など...

店舗オペレーションマニュアルは、複数の従業員を雇いサービスを展開するときに、業務の統一、説明の簡略化、緊急時の対応などのために作成します。 　

【オペレーションマニュアル例】

・基本的マニュアル⇒店舗のテーマ、経営理念など

・業務内容のオペレーション⇒接客マニュアル、機器メンテナンスなど

・緊急時マニュアル⇒イレギュラー対応など